【猫てんかん】怖れていた重積発作とその経過

すうの急変からの闘病記。
これまでの経過はこちらから。

 

7月29日 肺水腫から、てんかんの重責発作の併発

昨夜、病院から帰ってからは、てんかんの事、肺水腫のこと、とにかく情報を探していました。
夜間は病院にスタッフはいないけれど、カメラを設置してくれていたので、何かあれば連絡が来るはず。

「連絡がないのは良い知らせ」と言い聞かせて朝を待った。

 

それでも気になって、診察開始前に病院に連絡してみようと思っていると、

朝 8:30過ぎ、電話が鳴った。

まさか? どうしよう。。。。

電話をとると、病院から。

すうは、頑張ってくれていました。
肺水腫の方は、昨夜の処置が効いてくれて肺の方は良くなってきている。
でも、痙攣発作が止まらず、とにかく痙攣を止めるべく措置をとってくださっているとのことだった。

昨夜、酸素室でも時々発作を起こしていたすう。
それでも、自分で身体を起こして目の力もあった。

けれど今朝は度重なる発作のため横たわった状態だという。
入院させたのは、昨夜、迷いに迷って考えて出した決断だけれど、どうしても、「本当はどうしたら良かったんだろう?」と思ってしまう。
急いで病院へ行くと、すうは昨日いた酸素室で横たわっていた。

鼻には経鼻カテーテル、右腕には留置針が入っていて、先生方が手を尽くしてくださっていることがわかった。

今日の獣医さんは昨日とは違う先生で、昨夜の先生から引き継いですうの今の状態、これからの治療の方向性の説明をしてくれた。

肺の状態は、薬に反応してすうの腎臓が良く働いてくれているので良くなってきている。
問題はやはり痙攣発作。

連続して発作を起こす重積発作の状態は、脳にダメージが大きく命の危険だってある。とにかく発作のスイッチを早く切って脳を休ませてあげたい。

今はその処置をしている。
痙攣は薬がうまく効いてくれれば良いが、それを見出すのにそれなりに時間がかかること。

そしてレントゲンの映像を見て、心臓が通常より大きめだということも告げられた。
痙攣発作の原因のひとつかもしれない。
脳に何か問題があるかどうかはMRIなど麻酔を必要とする検査をしないとわからず、麻酔のリスクを考えないとならない。
(これは前の病院でも言われていた)
ということだった。

産まれた時、明らかに他の子とは顔つきが違っていて「水頭症」の可能性もあるのかもしれないと前の病院の先生とは話していたが、今回もその可能性もなくはないと言われた。

そして、今は酸素室が必要な状態である事。

今のすうの状態を話す先生の言葉からは、あとはすうの生命力次第であることも感じられた。
となると、家に連れ帰るには酸素室は必須。
病院では酸素室のレンタルの紹介はしていなさそうだったので、昨夜調べた業者をいくつか名前を挙げてみたところご存知で問題ないそう。

病院では整った環境で手厚く処置はしてもらえるけれど、ストレスに弱い猫は家で看られる環境なら。それに越したことはない。

私も家族も今日はすうを家に連れて帰ることしか考えていなかった。

病院の方でも今日できる限りの処置をして、家で看護できるように考えてくださると言っていただけた。

1度家に戻って酸素室を準備でき次第、すうを迎えに来ることにして1度病院を出た。

家に戻って早速、動物用の酸素室をレンタルしてくれる業者数社に電話をかけて、事情を話して今日中に用意できないか尋ねてみると、県内に取り扱い支店のあるところが、今からギリギリ対応できるか検討してくださることになった。
レンタル酸素室業者 リンク
電話をかけたのがお昼少し前で、本当にギリギリだったと思う。
折り返しの電話で、夜になってしまうけれど設置しにきてくださることになってホッと胸を撫で下ろした。

午後にもう一度病院へ向かった。
酸素室がレンタルできる事になったこと、設置がおそらく診療終了後になってしまうこととお迎え(時間外)についての相談と、何よりすうに会いに。
病院の酸素室の中では、相変わらず意識のないまま横たわったすう。

でも痙攣は完全ではないけれど群発的なものはおさまっているようだった。

薬の名前を聞き忘れてしまったけれど、シリンジポンプ(微量の薬を一定の速度で投与する精密機械)を使って慎重に鎮静をかけてくれたんだと思う。

とにかく脳を休ませること。

これが今のすうには1番必要なこと。

これで発作のスイッチが切れて経口薬でおさまる程度になってくれれば。と祈るような気持ちだった。

 

先生に酸素室の設置が遅くなりそうな事をお話して、お迎えの時間が時間外(時間外費用がかかる)になることも了承していただけた。本当にありがたかった。

もう一つ心配なのは、病院から自宅までの移動時間をどうするかだった。

本当はポータブルの酸素発生器も選択肢にはあったけれど今日中には用意できず断念。

車で30分程の距離を少しでも楽にと考えて、登山やスポーツ時に使う酸素スプレーを購入して苦しそうな時に吸わせようと、いろいろ方法を考えてみたりした。

市販の酸素スプレーは簡易的なもので、無いよりマシ程度かも知れないけれど、何もせずにはいられないという心境だったかもしれない。

一旦酸素室設置のため家に戻る道すがら、近くのスポーツ用品店で酸素スプレーを購入した。

 

酸素室は、予定より大分遅れて到着。(時間的に道路が渋滞していたらしい)

設置後、病院に迎えに行くこちらの事情を察して早速、設置と説明、契約手続きを手早く進めてくださった。

設置をしてくれた方は1人で運搬、設置、説明の全てをしていて、更に今日は立て続けに緊急レンタルの予約が入って大変だったらしい。

同じ想いで酸素室をレンタルしているご家族がいるんだと思うと、顔も名前も知らないけれど同志がいるようで心強い思いがした。

酸素室の設置と説明は小1時間ほど。

もう8時を過ぎようとしていた。

病院には事前に話してはいたものの、遅くなってしまった。

すうの準備があるので、家を出るときに病院に連絡をしてとにかく急いで向かう。

 

病院に着くと、すぐ家でのケアの方法とお薬の説明、経鼻カテーテルの使用方法は、実際に実践させてくれた。

すう自身は、移動中眠っていられるようにお薬を調整してくれていたのかボーッとしていて、呼吸も心配していたほど苦しそうではなかったので安心できた。

「すう、お家に帰るよ。」

そっと声をかけると、

先生もお家に帰れて良かったです。と言ってくださった。

勤務時間を超えて対応してくださった先生と看護士さんには感謝です。

 

真っ暗な道、車を走らせながら、前にもこんな事があったな。。と猫白血病と闘っていた「のあ」のことを思い出していた。

 

続きます。

 

 

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