猫の酸素室を自宅レンタルした時の記録。値段と実際の使用感

猫すうたんのために酸素室をレンタルしました。

すうが急変して病院の酸素室に入院した時、すぐ頭に浮かんだのが酸素室のレンタルでした。
以前、猫白血病の猫のあが発症して闘病していた時に調べたことがあったのを思い出しての事でした。もう10年以上前の話です。

今回、急遽酸素室を用意しなくてはならなくて、いろいろ条件が限られていたのですが、緊急性の高いレンタル機器でもあって、条件があえば当日設置も可能な業者もあって、とて助かりました。

その時に調べたこと、実際にレンタルした際の対応と使用感などをまとめてみました。
これから同じように緊急に酸素室を必要とされる方の参考になればなと思います。
私が調べた限りでは、動物用の酸素室をレンタルしてくれる業者さんは主に3社。

 

テルコム株式会社
株式会社ユニコム
日本医療株式会社 J-Petcare

その他、地域限定の業者もいくつかありました。

 

テルコム株式会社 在宅用酸素ハウス

たくさんのご家族が今までにこちらの酸素室をレンタルしているようで、実際に使用された様子を綴ったブログなども一番多く、家での使用イメージがしやすかったです。

すうがレンタルしたのもテルコムさんの酸素ハウス。
HPの説明がわかりやすく、お昼前に依頼して当日中に設置可能だったのがコチラでした。

テルコムさんは、酸素濃縮器と酸素ハウス(ケージ)がセットのレンタル料で、その酸素ハウスは、動物病院で見かけるような、透明なケースに扉や小窓で濃度調整ができるしっかりとした造りのものです。

他では、ケージにビニールカバーをかけて酸素室とするものが多かったです。

酸素濃縮器は、けっこう大きい物で、エアコンの室外機や冷蔵庫のようなモーター音とプシュー・ハーという空気を圧縮する音がけっこうします。
気になる人は気になるかも。
テルコムさんの機械は、モーター音の中にプシューッハーッなので、慣れてしまえば気にならなくなりましたが、プシューッハーッの方が大きかったら私は気になってしまうかもです。

 

 

で本体は電源ボタンと酸素排出穴があるだけのシンプルなつくりで、本体自体では流量調整出来ないため、酸素濃度の調整は酸素室の窓の開閉や酸素室をブランケットなどで覆うなどの工夫で行うことになります。

 

酸素を送るホースは2種類。

白ホース(約3m)・・・酸素ハウス、直接吸入どちらも可能。 流量8〜10L/分、酸素濃度 45〜50%

緑ホース(約6m)・・・直接吸入専用 流量1〜2L/分、酸素濃度 80〜90%

白ホースは延長ホースを追加することができます。酸素濃縮器の動作音が気になったり、機械から排出される空気が熱を持っているので

酸素ハウスから離して使いたい場合もあるかと思ったので、念の為お願いしました。別料金はかかりませんでした。
ホースの材質はシリコン素材のようで、動物によってはカミカミしてしまうかも。我が家のにゃんズは、初め無関心だったのに酸素濃縮器の存在に慣れたのか、急に関心度アップでかじられちゃいました。泣

 

酸素ハウスを使う上での注意点

まず、高濃度の酸素を扱うので、火気厳禁です。

そして酸素ハウスは、密閉されていません。密閉すれば酸素濃度は上がるけれど、呼吸で排出される二酸化炭素も溜まってしまいます。
なので適度な換気は必要で、酸素ハウスもアクリル板の繋ぎ目や下部に隙間があります。

この隙間から酸素も逃げていくので、必要な酸素濃度をハウス内に溜めるには上からタオルケットなどで軽く覆うなどの工夫が必要になります。また、エアコンなどの風の影響も大きく、実際我が家ではどうしてもエアコンの風が若干当たってしまうので、上からバスタオルをすっぽり被せて酸素濃度を測ってやっと31.6%。 ギリギリ合格ラインでした。

酸素ハウス内で動物を酸素吸入させる時に気をつけなければならないことに、ハウス内の温度と湿度があります。
限られた空間内は、温度、湿度共にこもりやすく変化も激しいです。
入っている動物の体温や呼気によっても、温度、湿度共にあがってしまいます。

特に夏場は酸素室内の温度が上がりやすいので、かなり積極的に冷やさないとすぐ室温が上がってしまいます。
温湿度計は必須。
なおかつ、それを管理できる環境が必要です。

エアコンをつけ、酸素ハウスの上に凍らせたペットボトルや保冷剤を置いたり、タオルにくるんで室内に置いたりして真夏の時期はやっと25〜26度位でした。

それも保冷剤、凍らせたペットボトルの氷が溶けてしまったら、温度は上がる一方になってしまうので、室内を安定した温度、湿度に保つには常に人の目が必要だと思いました。

保冷剤などを酸素ハウスの上に置く場合は、その内側(動物からしたら天井部分)に水滴がかなりつくので、ペットシートやキッチンペーパーを貼って水滴を取る工夫も必要でした。

そのままにしていると水滴が落ちて身体を濡らしてしまったり、それを嫌がって動物が酸素ハウス内に入ってくれなくなったりします。

 

気になるレンタル料金は?

酸素室をレンタルするのにかかる費用は、主に3

基本料・・・レンタルする最初にかかる費用。初めの一回のみ

搬入出費用・・・機材の搬入搬出・設置にかかる費用

レンタル料・・・月ごとに算出 上限金額あり

基本料金 5000円 (税込)
搬入出費 5000円〜7000円 (税込)

注1)搬入、搬出、それぞれでかかるので、10000円〜14000円

注2)営業所からの距離によって料金設定されている

注3)自分で営業所まで受け取りも可能とありますが、状況によっては対応できないと言われます。

レンタル料金

・月ごとに計算

・酸素濃縮器とケージのセット

小型ケージ 1000円 
                     月の上限:15000円サイズ 床面積が新聞約1面分
幅60×奥行40×高さ40
中型ケージ 1500円 
                     月の上限:22500円サイズ 床面積が新聞約2面分
幅80×奥行55×高さ55
オプションレンタル料 酸素濃度計 100円 日 上限なし

すうの場合、月末29日貸出しだったので、基本料、搬入費、その月のレンタル料で

基本料5000円 + 搬入費5000円 + レンタル料(3日分)3000円 + 酸素濃度計(3日分)300円 = 13300円

搬入、取り扱い説明時に現金支払いでした。

翌月以降は、月額のレンタル料を口座振り込みとなります。( カード決済は不可)

一ヶ月借りた場合は、上限15000円 + 酸素濃度計(31日分)3100円 なので 18100円を指定口座へ振り込みます。

酸素濃度計のレンタル料は上限がないため、使用した日数分の料金になるのですが、例えば25日に返却した場合などは、25日分の酸素濃度計レンタル料を合算して振り込むのではなく、レンタル料の上限金額と一ヶ月分の酸素濃度計レンタル料を先に支払っておいて、使用しない日数分は後日返金されるとの説明でした。
この辺がちょっと分かりづらかったですが、レンタルする時に個々人の料金計算表をいただけるので、それで確認できます。

搬入、設置、そして契約手続きには小1時間程時間がかかりました。

というのも、設置する場所で実際に酸素濃度が保てるのかの確認に10分から20分かかるのと、使用説明や注意事項など事細かに説明と確認が必要だったからです。
わかりやすい取り扱い説明書もついているので後で確認もできますが、実際に設置場所が適切かどうか判断をしていただけるし、その設置場所での注意事項なども教えていただけるので、安心して使いはじめることできました。

今回は、すうの急変でのレンタルだったので精神的にもいっぱいいっぱいの状況だったので、全て確認して設置していただけたのがとてもありがたかったです。

 

テルコム株式会社

問い合わせ先  0120-326-002
年中無休 受付時間  9:00〜18:00  ( 年末年始 9:00〜17:00 )

 

 

アニマルコミュニケーション・セッションについて → ” Bridging the hearts “ 

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